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Show must...

その1秒に震えたい

今年観たもの 下半期

書き上げたはずが下書きに残ってたのでいまさらサルベージ、、、



7月

少クラ収録

じたんのいる少クラ収録が何年ぶりか遡ってみたら5年ぶりでした!!!!私の入った翌月の収録にいるジンクス脱却。長かった。
メインキャストとして舞台の上にいて、はじっこじゃなく真ん中で、すのーまんの名前を冠して歌えるその光景が嬉しくて嬉しくて仕方なかった。

8月

舞台K 第二章 AROUSAL OF KING

軽い気持ちで観に行ったはずが、ドハマりしてフルボッコにされて帰ってきたKステ。安西沼に本格ドボンした記念すべき夏。
細かいことは過去にさんざん書き殴ったのでここでは言及しません。

「人間が演じる意味を考えよう」という脚本・演出の末満さんの意思のもと、Kのもつ人間臭さを取り込んでどこまでも人間臭く、切なく愛おしく紡いでくれた作り手や演じ手のおかげで今ではすっかり青のクランです。

贔屓目満載にしても、誰よりも演じる人間を取り込んで、しかも並の人間として向き合うにはあまりにつらい伏見猿比古という人間を真正面から取り込んで演じてくれた他でもない安西くんが、Kステ二章をいっそう輝かせてくれていたと思っています。

後からものすごい勢いでアニメやアニメに表れないあれこれが書かれた関連書籍を追ってみて、それでもなお伏見くんに感じたことは劇場で受け取ったものと変わらなくて。あれだけ影を落とした人を宿して伝えたひとりの役者さんに心奪われ夢中になるのは道理でしょう。


9月

少年たち

「青学単独のつもりだったけどやっぱ氷帝とやるわ!氷帝クラスタ今週中に振込ヨロ!」的なスケールの後出しで決まった初の座長公演。

囲み会見でわたなべくんが語った「前に誰もいない景色がキレイ」は今年のまき的流行語大賞です。
彼らが見た景色と同じくらい、客席から見た、好きな人がいちばん前にいる景色もまた何物にも代えられない綺麗な綺麗な景色だった。

はじける笑顔や激しい叫び、前を見据えるまっすぐな目、私の見たかったわたなべくんが全部そこにありました。綺麗な景色をありがとう。この綺麗な景色が、夢でも記念でもなく、ずっとずっと続きますように。

もののふ白き虎

一生分のうれし涙を流した少年たちから一週間も経たずに天王洲で初日を迎えた長月は、今振り返るとあまりに濃かった。
この先どんなことがあっても色あせることのない、一生の作品に出会いました。

makimes.hatenablog.com


会津に生きた少年たちの青春をみずみずしく熱く生きた演じ手たち、緻密な筋書きと白虎隊の青春のまぶしさをくれた西田さん、隊士たちの等身大の稽古着と彼らを時代の流れとともに「大人」にならしめた真っ白い隊服との対比、真っ赤に染まる舞台、舞台の上の一つ一つから愛おしさをくれた制作スタッフ、その全部がこの時期に揃っていなければできなかった、座長の言葉を借りれば「世界に一つだけのもののふ白き虎」。

再演してほしい、でも再演なんてとてもできないくらい「今」に意味があった。
もし、もし何年かのちに再演が叶うなら、初演の語り部であり、そして最終的に語られる立場にあった飯沼貞吉が、再演では隣で貞吉を支える斎藤一として舞台の上にいたら素敵だなあと夢見ています。

10月

黒いハンカチーフ

今年観たものではぶっちぎりで面白かった。胸が震えた公演は数多かれど、巧みな脚本演出とハチャメチャに上手い芝居にストレートに魅了された舞台でいうなら黒ハンがぶっちぎり。

芝居って役者が心と理性と身体で織りなす遊びでもあるんだなーなどと素人並みの感銘を受けてしまった。劇場にはまだまだ本当に上手い人たちがたくさんいる。私が普段観ている世界の若い役者さんたちが、こういうすごい世界に飛び込める機会が増えたらいいなあ。

そういう意味で、ハチャメチャなようでも一貫して純粋な演劇を追求する、若い役者に「演劇」をさせてくれるるひまには本当に頭が上がらないなあとるひま担はさらに尊敬の念を深めていくのでした。

11月

攻殻機動隊ARISE

ご縁があって観に行きました。久しぶりに特定のお目当てがいない作品。とはいえ、夏に出会った素敵な作品でお世話になった素敵な役者さんたちが揃った舞台に、夏のお礼を伝えるような気持ちで足を運びました。

初の3D演劇という触れこみの評価はいかに、というところですが。たしかに電脳世界を行き来する本作とよく合っていた、と思う。
役者をちゃんと見たい人には邪魔じゃないかなあというのが少し気がかりだったけど、そんなに気にならない、逆に言えば、それほど存在感のない3Dではあった。
とはいえ新しい試みは始めることに意義があると思うし、これが舞台上でどんどん化学反応を起こしていったらもっと演劇が面白くなるんだろうなと思うと期待が膨らみます。


12月

フェードル

気づけば夏以降リョーマツダのファンみたいになってる…今回もリョーマツダ目当てだから否定はできない…

女役の凌くんが生きる自信失くすほど綺麗だったのはもちろんのことなんだけど、かといって見た目から声から何から何まで女性瓜二つかと言われればそうでもなくて、要するに性とはエッセンスなんだなと悟った作品。同時に性とは所与のものではなく、すなわち凌くんのアリシー姫の方がエッセンスとしてはよっぽど女なわけで生きる自信を失くしました。綺麗だった。


ドッグファイト

畑と畑のぶつかり合いに胸躍らせ、頼まれてもいないのにアンバサダー気取りで観に行きました。

どちらも知っているからこそそういう点ではとても期待していたけど、同時に作品そのものは期待を裏切られた気分。こんなにガツンと殴られたような気分を味わうとは思わなかったという意味で。

戦場の兵士、とりわけベトナム戦争期の米兵の歪められたジェンダーというのは社会学的にもよく扱われているテーマで、青春群像劇の中にちらつく見えざる影に都度ガツンと殴られてしまった。自覚と無自覚の狭間で彷徨う米兵三人組スリービーズが見事でした。

あと公演が終わるころには屋良担がすっかりぴろしに堕ちてたのでしめしめという気分です。


晦日明治座納め・る祭

「好きな制作の作品に出ていた人を好きになった」のがる典、「好きな人の出る作品を好きになった」のがこの1年だとしたら、納祭は「好きな制作の好きな作品に好きな人が出ている」という初めての経験。

豪華なお祭りっぷりは共通している一方で毎年カラーが違うから飽きないんだけど、今年はムックさんと板垣さんが一人一人を丁寧に丁寧に描いていて、それぞれに違う課題を与えていたのかなと思うほどだった。そして一人一人がその課題にそれぞれのアプローチで応えていた、と思う。板垣さんのよく仰る、手段はなんだっていいから点を取る、という教えに倣うなら、あれだけの所帯において、点を取れていなかった人は一人もいなかった。

個々の違うアプローチが合わさったときに、舞台全景に広がる物語の厚みもまた格別だったなあ。怪獣のバラード*1でボロッボロに泣いたのはその厚みのせい。

そんな大好きな制作の大好きな作品に出ている大好きな人は、この1年観てきて「いつかこんな人間を演じるとこがみたいなあ」と感じてきた人間それそのもので、どうしてこの人は愛するお芝居を追求する中でこんなにも見たい景色を見せてくれるんだろうとまたボロッカスに泣いていたのでした。

あと、毎年二部はそりゃもう楽しみだし贔屓がいようといまいと規格外に楽しいんだけど、贔屓のいる二部ユニットは最高だった………じゃにおた本気出して本気のウチワ作っちゃったくらい意気込んで行ったのに、いつの間にかとびっきりカワイイジブン♡の見せ方を身につけていた*2恐ろしい子安西慎太郎のせいでまた何度目かの不意打ちフルボッコに遭って2015年の観劇は幕を下ろしたのでありました。

*1:観てない人には何のことやらだろうけど明治座で怪獣のバラードを合唱します

*2:のかマロセちゃんが降りてきたのか