続・刀ステを初めて観た新鮮な悲鳴
これまでのあらすじ
・刀ステ初めて観た
・カンサカンサンと加州清光を反復横跳び
・していたが、博多にて新たな刺客が現れる
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初見で世界一かわいい初期刀こと加州清光のリョーマツダに感情をめちゃくちゃにされたので、今回は冷静に全体を観たいなと臨んだのですがぜんぜん2回目の方がきついですね…これが末満舞台だということを忘れていた。
沖田くんに愛されたかった刀、歴史と物語それぞれの愛刀という対の存在、私が則宗の中の人のファンということもあって、回を重ねるごとに後者のさみしさが深く響いていきました。
末満さんは対の描き方が気持ちよいほどのシンメトリーで困っちゃうよ本当に…あとオタクという生き物に特大のシンメトリーを同時多発されるとキャパシティがもう足りないのよ…
ということで、今作で印象的だった対の話をしていきます。今回はいくぶん冷静です。
その前にひとついいですか、
あの、
孫六兼元って、何?
あいつ何?無防備な審神者の懐にスルリと忍び込んで抜けない楔を刺してくの何?
孫六がわからなすぎて「えっちな大人だ…」という感想しか出てこなかったのですが……
まず口上がかっこいいの何?読書家だからって声に出して読みたい日本語が多すぎて何?
孫六も物語の刀であり、「あちこちに根を張るから強い」は則宗よりも孫六に向けた言葉のように受け取っています。則宗はほら……根というか鎖だから……………
枝葉の多さにちょっと辟易しながらも、ひとつひとつの物語に触れられることにちょっと好奇心を抱くようなところがあるんじゃないかなと。
斎藤一に会えたの、素直に嬉しかったんだろうね。
そんな孫六が唯一グラッグラになるのが血の気の多い戦場なの、コラーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!
よくできすぎてるだろうがよ!!!!!!!!!!
こっちは酒がザルなのか酔って狼になるのかを宴会シーンで真剣に考えてたんですけど!?
一見何を言ってるかわからないようで意味がわかるとヒッ…となることを言ったり、たまに本当に意味がわからなかったりするし、私には本丸抱かれたい男総選挙で1位取ってることしかわからないんですよ……あるでしょそういうのインターネットの海には……

なかった……………
まず弊本丸に孫六がいないせいで情報が足りなすぎるのがいけない。鍛刀またきますか。いつきますか。孫六のためなら私、やれます………
これから台所の関孫六に心乱される生活が待ってるの、嫌だ…………
孫六に狂わされてるついでに、ひとつめの対の話をします。
【孫六兼元と斎藤一】
私の中で刀剣男士、特に近世の刀は元の主に似るか、元の主を補完するかのどちらかの性格を持ってると思っているのですが、孫六から漏れ出る隠し切れない人斬りの性は、斎藤一の手の中で積み重ねていったものなんだろうなあ…
主人に似たというより、主人から伝染ってしまった、と感じる血の気、はあ………(頭痛)
孫六の太刀筋は急所を最短で斬るイメージで、すなわち近接戦で人を斬る刀として使われてきたということ。近世の刀はそこが物騒でたまらないよねえ……
先にも触れましたが、斎藤一に会えたこと、素直に嬉しかったんだろうね孫六さん。
唯一声を荒げたのが「時間遡行軍にいいようにされるな」なのが、斎藤一を気に入って、誰よりもその物語を大切に思ってるからこそなんだろうなと。
【長曽祢虎徹と近藤勇】
こちらは主に似た刀ではなく、お互いに向かい合う刀。
お互いが、紛い物の自分を奮い立たせる、自分を誇る理由の一つ。おまえがいるからおれは胸を張って武士/名刀でいられる。
私は普段から湿っぽい関係性(=後述の人たち)にばかりハマってしまうので、彼らみたいな背中合わせのハードボイルド、カッケ〜〜と憧れてしまう……
「私が私を否定したら、あなたをも否定してしまう」を地でいっていて、お互いの鏡として誇れる自分であろうとしているからこそ、そねさんは泣かない。崩れない。
彼が天を仰いだとき、何を見たのかな。その感情は後悔か満足か、やっぱり彼にも、未練があったのかな。
それでも、「俺にとってはお前が本物だ」をお互いに伝えて別れられたふたりは、お互いに愛をしっかりと受け取れたんだと思います。
【孫六兼元と一文字則宗】
何かしらの権力を得て上演したい双騎出陣。
先に述べたとおりお互いに物語の刀でも棲み方違って、孫六は増え続ける枝葉に、則宗は自分を縛る鎖になるっていうのが……
孫さんは物語で構成された記憶に辟易しながらも、自ら物語を読んでその記憶から愛と強さを受け取ってきた刀。
則宗は拠り所が一つ(ではないけど一つがあまりに大きすぎる)だから、沖田の物語に縛られて身動きが取れなくならないよう距離を置いている気がしています。
お互いが理解者でありながら、則宗は孫六の柔軟さを羨むこともあったのでしょうか。「根が多いから崩れない」は、孫六に向けた言葉な気がしてならないなあ…
【閑話休題 土方組のこと】
今作の土方歳三は、「鬼の副長」よりも「和泉守兼定と堀川国広の主」を意識して作られたキャラクターのように感じます。
短気で江戸弁が抜けない、かっちゃんを慕う少年がそのまま大きくなったような人。
ステ新選組刀における兼さんがゲームの印象よりも若く青いのが最初は少し意外だったんだけど、なるほどこの主あってのこの刀だなと納得する土方。
そして堀川は青すぎる兼さんの保護者しつつ、気の短さだけ局所的に主に似ちゃったの、萌……………
【閑話休題 スーパー盆回しタイムと真剣必殺の応募者全員大サービスについて】
スーパー盆回しタイムこと甲府城本丸戦、トリップしすぎてダメです。毎日やって。何回でもやって。たかいたかいしてキャッキャ!
幕末の刀というのも相まって戦闘ボイスを三次元でやると、えげっっっっつね〜〜!!!きゃっきゃ!
すべての舞台観劇オタクは盆を回すと喜ぶ習性にありますが、さらに高速で盆をぶん回しながら絶え間なく殺陣と見得をお届けされるとさすがに脳をシェイクされて沸点がおかしくなります。
この六者六様がまたたまらないんだけど、幕末刀、ことごとく戦いでしか己を証明できない刀すぎる。血の気が多い。
堀川国広くんの「やったよ!」が「やったよ♡(すっとぼけ)」で大変によろしい。
殺陣眺めながら清光の軽傷は「いてっ」だったな…とぼんやり思い出しつつあんなキレ気味な「いてっ」が出てくると思わなくてすくみ上がったし、
清光の「来い」ってゲームにありましたっけ?
ない?ある?私の記憶にはないんだけど、何あれ?????
清光はずっとかわいくて綺麗好きだけど、実用刀としての文字どおり剥き身の刀身が一番綺麗に見えて、ごめんね清光…
口を切られたときのブチ切れた顔、いちばんこわくて綺麗だったよ……
新選組刀と対比するように御前は舞うような太刀筋で、ああ彼は彼らとは同じではないんだな…‥って後から辛くなったりはした。
ところで刀ステ、ズビズビ泣きながらも所々「それは本当にそう」ポイントがあるんだけどここで発表していいですか。
第3位「主はどうして、僕たちに元の主や縁の人を斬らせるんだろう…」(詳細うろ覚え)
ごめん。本当にごめんて。回想回収したくてごめん。かわいそうにしてごめんて。
ただ、「物語が刀剣男士を強くする」というのは本当によくできた、現物の刀とリンクした説得力のある設定だなと思います。
第2位「今回だけ特別だぞお♡」
本当にただの大サービスでしかなくて助かる。
感謝祭って殺陣エキシビションマッチとかないんですか?ここではある前提で話をするんですけど、御前の「今回だけ特別だぞお♡」にキャーー!!って叫ぶ用意だけはできてます。特別だぞお♡って言いながらいろんなことしてほしい。
同じく障子をスパンと開けて現れる加州清光にも悲鳴を上げたいです。
第1位「刀剣男士………?」
沖田くん、必死に山南敬助を追ってきたらよくわからない日本語が立て続けに出てきて普通に困惑してて気の毒。
ところでステではいつも真剣必殺が全サなんですか?
「飢えた狼は斬らねば野垂れ死ぬだけ」めちゃくちゃカッコいいんだけど絶妙によくわかんなくて、なんかこのカッコよさと「こいつあんまり考えてないのでは?」と疑う掴めなさが孫六兼元…
というか飢えた狼ってあなたのことでもありますよね……??
私の公演後メモ「孫六の腕が太くて助かる」
大阪でやかわ目当ての刀ミリしらフォロワーがうっかりそねさんというかまつがくにハートを奪われて帰ってきてしまったのですが、ミリしらであの身体をお出しされたらそれは、うん、仕方ない。
これは時代劇の蒼木陣くんにもしばしば感じることなのですが、舞台上で「本当に筋肉がある人しかできない姿勢」をしれっと続けてるのを見るとときめいてしまうのでまつがくもちょいちょい危ないです。
ところで清光の裸を見た私への沙汰は?
【加州清光と沖田総司】
「自分を否定しては、あなたたちを否定することになる」これが「強さとは愛」に次ぐ、心伝のテーマのように思います。
清光が「もっと大事にしてほしかった」の一言をついぞ言えなかったのは、不器用な性格もあるけど、沖田くんがおんなじ後悔を抱えていたことを知って言えなくなってしまったからなんじゃないかな。
自分が病に倒れたせいで、
自分が折れたせいで、
近藤さんの役に立てなかった、
沖田くんの役に立てなかった、
自分のせいだ、自分が折れなければ、
沖田くんに会うまでの清光は、沖田くんに愛されていないという、言葉を選ばずに言えば拗ねたような、自分に矢印が向いた愛のことしか考えられていなかったように思います。
恨み言が口から出そうになったとき、沖田くんもまた同じ後悔を抱えていたと知って、清光は初めて、自分だけが置いて行かれたわけじゃないこと、自分の後悔は沖田くんの後悔でもあったことにびっくりして固まってしまったんじゃないかなあ…
なんだ自分だけじゃなかったんだ、なのか、
自分だけ恨み言を言っている場合じゃない、なのか、
どんな感情を抱いていたかまでは私にはわからなかったけど、愛を求めているようではねつけていた清光が、初めて人の心に入って人と交わったのがこの瞬間だったように思います。
愛されるのは、愛を受け入れられる者。
愛を受け入れられるのは、人を愛することを知っている者。
「愛されるだけでは強くなれない」と言われた清光にとって、沖田くんに愛されていると知ったこと、沖田くんが見せたかった新選組を愛することができたことが、この特命調査での成長だったのでしょう。
そんな清光の「大事にしてね」はまだちょっと不安そうで、だけど今までの隙のない気の立った獣のような清光とはもう違う、主に甘えてわがままを言ってみてもいいんだという安心を知っているような、照れくさそうにはにかんだあの表情は、この心伝で、たった一度しか見られないものなんだろうな。
【加州清光と一文字則宗】
清光が沖田くんの走馬灯に触れて、愛に触れていくごとに、監査官の彼がどんな顔をしていたのかをずっと考えています。
すぐそばに鮮明に見えるのに、自分がどんなに手を伸ばしても届かない沖田くんとの歴史。
沖田くんと遠く離れてしまったがために、本当は手を伸ばせば触れることができた沖田くんの愛を見失ってしまっていた清光。
彼にとって清光がどう見えていたのかを想像するには、羨ましいという言葉ではあまりに器が小さすぎる。
そして、菊一文字を知った清光もまた、一文字則宗が喉から手が出るほど欲しがっても届かないものを持っていると知っていて。それを憐れむでもなく、己を悔いるでもなく、わかった気にもならず、菊一文字の物語ごと沖田総司を受け止めて自分の強さにしていこうとしているんだよね。
きっと彼はまだ菊一文字の物語に縛られた則宗さんのことはすべて理解できていなくて、でも今までのひとりぼっちの鎧を着ていた清光は違って、もうひとりの自分のような存在を理解して、愛そうとしてみている。だからこその「俺の気持ちを返せ」だったのかな、なんて想像しています。
「出鱈目でもだ」に始まり、沖田総司の物語の話をするときの語気がどんどん強くなるような、揺れてはないけど、言い聞かせているような声色。
彼はもう隠居のじじいだから、今更揺れたり崩れたりはしない。だから、人前では泣かない。
その、弱くはないけど、ずっと寂しい一文字則宗が、内藤大希くんの芝居にぴったりとはまっていました。
前回も書いたように、彼は言葉を音に乗せて届けるプロです。言葉ひとつに声色や音階をのせてなんでも表現してみせることができる人。
そして、2.5に出るたびに壁と天井が吹き飛ぶ心配をされる彼の最大の強みは、その最大出力をもちながら、絞り出すようなピアニッシモを表現できることです。
言葉にしたら空気に溶けて消えてしまいそうな小さくぽつりぽつりと呟く声が、2階席の最後列まで響く。そのピアニッシモから、壁がビリビリと震えそうなフォルテシモまで感情のうねりを持っていける。
その彼の呟く「僕はその天才剣士を、物語でしか知らない」は、寂しさを音に乗せる天才、内藤大希の真髄のようなひとことでした。
一文字則宗の物語と、誰にも見せない涙を、彼に預けてくれてありがとうございました。
【一文字則宗と沖田総司】
加州清光と一文字則宗の慶應甲府、だいぶ容赦のないことをしてるなとプレイ中も頭抱えたのですが、菊一文字が沖田くんの手に触れて、愛刀を迎え撃つ最高の刀として振るわれた「つけたり」は、私たちが望んで生まれた奇譚だったのかもしれません。
沖田くん、歴史改変ついでに菊一文字の物語を知って、わくわくして持ってみたい、振るってみたいって思ったんだろうね。
三段突きだって、かっこいいと思って「つけたり」の大一番に向けてこっそり練習してたのかもしれない。
元に戻されてしまった歴史でも、沖田くんがその手に菊一文字を握ったこと、沖田くんが愛した菊一文字が目の前に現れたこと、監査するだけの彼はどんな顔で見守っていたのかな。
ところで博多で当日券が取れたので2階での観劇が叶い、噂に聞いていた照明もじっくり観てきました。
末満舞台は1階だけで観てはなりません、2階で観るのです……
TRUMPの照明でも毎回ひどいことしてるのを忘れてたよ…
「僕は少し泣く」の目線の先に、
白い鞘から刀身を抜く沖田くんの足元に、
だんだら羽織りと沖田総司の番傘を纏った沖田くんのそばに、一輪の菊の花が咲いていました。
記憶が曖昧かもしれないけど、この照明、逆に則宗さんには当たらないんですよね。
すえみつさんに聞いたら「彼は菊一文字じゃないので」ってしれっと返ってきそ〜〜〜〜!!!!
沖田くんは、名刀菊一文字に触れられた。
一文字則宗は、沖田くんには触れられない。
この対比もまた、物語の刀の寂しさと影を一段と濃くしていました。
それでも、この物語は誰か(というか司馬遼太郎)(枝葉の元凶)(男士たち、変な逸話にふれるたびまた司馬か…ってなるのかな)の書いたものではなく、沖田くんのつけたりし物語だから。そして、その物語を、清光と安定が知っているから。
言うだけならタダでも決して言わないあなたのために、沖田総司とその愛刀たちの「つけたり」を鎖としましょう。あなたを縛るものであり、あなたをここに繋ぎ止めてもくれるから。
初めての刀ステは、審神者歴、好きな刀、好きな役者がすべて重なった奇跡みたいな作品でした。
儚く幸せな、つけたりし物語をありがとうございました。
本文に入れる場所に迷って最後になってしまったけど、今回もすえみつさんのキャスパレはさいこ〜〜〜でしたね!!!!好きな役者がすえみつさんのキャスパレに出られるの、毎回めちゃくちゃ幸せ……好きな食べ物はキャスパレです。
カーテンコール、清光がウインクした…………?(4公演目の気づき)
OP曲って作品ごとに違うんでしたっけ?今回のも書き下ろし?
感謝祭であれをソロで歌う一文字則宗いつのどこにいます?ユニゾンで歌い上げるんじゃなくアカペラで呟くようにワンコーラス歌うって聞きました。
2階でしかわからない美しさは照明だけでなくカーテンコールのアンサンブルのフォーメーションも!あれを観られただけでも2階最後列に13800円払った甲斐がありすぎた。
櫓もまた2階で全体像を見て、これが櫓になったり日本家屋(しかも間取りまで組まれてる)になったり、ススキ畑や大道具がハケたときの舞台の奥行きが映えたり、舞台美術が過去作品の中でも群を抜いて美しくてわくわくして、わがまま贅沢なのはわかっているけどこういう演劇を大手でもっと観たいよー…!
殺陣に盆、隈取に土蜘を連想させるかつら(あれなんて名前なんだろう)、番傘に戸板、そして名乗り、この作品が、刀だけでなく時代劇が紡いだ舞台演劇の面白さを現代未来に繋いでいくものになりますように。
そして最後に、博多公演の物販で目の前で売り切れた刀帳ブロマイド(サムネ参照)を譲ってくださった通りすがりのお姉様、その節はありがとうございました…!
タッチの差で完売したのを横で見ていたらしく階段降りてたらスッ…と則宗さんを差し出されて何事かと思いました。あと物騒ですみません、何かの密売みたいな差し出し方でかっこよかったです。
「孫さん手に入ったので私は大丈夫」とのことだったのですが、きっと全種揃えるつもりだったんじゃないかと…お姉さんにいいことありますように…
あとその場ではお礼を言うのが精一杯でお伝えできなかったのですが、
刀ステを初めて観た新鮮な悲鳴
題名のとおりです。ネタバレしかありません。
筆者情報
・カンサカンサンの中の人のファン
・Pocketリリースからの審神者(ただし数ヶ月から年単位で本丸を留守にする放蕩者)
・慶応甲府は復刻プレイ済
・ミュは配信で観たことあり
・ステは未履修、映画と感謝祭だけ観てる

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刀ステ未履修と言いつつ各所より洩れ聞こえる悲鳴からふんわりと雰囲気は把握していたので、「すえみつ鬼!!!!」などはある意味既知で臨んでいたのですが、
あの、
なんかゲームよりキツくない?
いや、構成も台詞もゲーム準拠なのですが、私がゲームの情報量からあまり深読みに浸れない性分というのもあるのですが、ふんわーりぼかしているところを立体化させたら逃げ場がねえ〜〜〜ってなりますね。
推しが刀剣男士に顕現するのも、どう考えても向いてる一文字則宗役も、清光をかわいそうにするカンサカンサンも、それはもうめちゃくちゃに楽しみにしていたのですが、
あの、
そこに辿り着くまでに、
加州清光なに?????????????
いや知ってましたよ、まず松田凌が加州をやる時点で「ルールブックには違反と書いてないが反則技だろ…」と思いましたし感謝祭の円盤の時点でその片鱗は感じとっていたんですよ、
あまりにも加州清光がうちの初期刀すぎてどうしようかと思いました。
何を言っているかわからないと思うがおれもわからないんだ……
キレると声のドスが増すの、うちの加州ですね……
沖田くんを見る目、うちの加州ですね…
その立ち癖、うちの加州ですね……
ゲームの数枚の立ち絵でしか見てないくせに「加州清光の腰の位置だ」ってなるの、何?????
私みたいな審神者の風下にも置けない者でも、やっぱり初期刀ってかわいくて、数値でいったらもっと強い子がいるのはわかってても無碍にはできない存在なので、なんかそういう「うちの初期刀」という原体験の延長線上で、清光のこと何も知らなかったな、こんな子だったんだな、という衝撃を受けまくり頭が割れそうでした。
元が絵と限られた声の芝居なので余計に、ああ加州清光を立体的に構築したらこうなるんだ、という初めて2.5次元観た人みたいなピュアな感想が素直に出てきてしまった。
いや私、松田凌くん好きなんですよ。10年くらいずっと、推しという偏愛の対象とはちょっと違う、より素直な「好きな役者」のひとりで、彼が出てるという理由で気軽にチケットを取れる存在なんですよ。ここ最近の出演が人気作ばかりで気後れして随分とご無沙汰にしていたものの、松田凌がいい芝居をすることなんて最初からわかりきってたんですよ。
ただすっかり忘れてたんですよね、中性的な松田凌がとんでもないことを。
私はだいぶ前にリョーマツダの娘役を観たことがあるのですが、当時の発言を掘り出したらなんかよくわかんないこと言ってるけどなんかわかる気はする。

本人はわりと「漢」な風貌と性格だと思うしいわゆる中性的な役者のような素地を持っていない人なんだけど、だからこそ、細く綺麗な指先が返り血に染まる加州清光のアンバランスさが誰よりも似合う。

こいつ10年前からリョーマツダのほっそい腰にビックリしてるな…
清光の話をしていると永遠にカンサカンサンに辿りつかないので次。
「主はなぜ僕たちをこの特命調査に向かわせたのか…」
…
ほんとそれな。すまんて。回想回収したいんだって。そんな無邪気な動機でごめんて。そういうとこ含めてよくできてるなこれ。
ソネさんの「俺は贋作だ」「俺にとってはお前が本物だ」めちゃくちゃいいな〜〜!?!?
まつがくのウエットになりすぎない一瞬のゆらぎがソネさんにぴったりすぎる。
春のるひまでも感じだけどまつがくの芝居ってウエットに触れすぎないんだよね。体幹ががっしりしているのもあって、目線ひとつ、身じろぎひとつで揺らぎを表現するのが抜群に上手い。
孫六さんはなかなかうちに来てくれないのですがおおむね理解しました。それ御前との回想ですか?なんでうちの一文字則宗には孫六がいないんですか?
しゅ〜やくん映像の人という先入観があったけどバリバリに舞台向きの芝居じゃないですか…
…
なんか堀川国広みたいな堀川国広がいたな…………
わりと陽気で泣いてるのもわかりやすすぎなカネサンにこの国広ありだな…
…
ふぅ、やっと推しの話に辿り着けたぞ……
カンサカンサン、愉快で気高いジジイだ…
初日から彼の声が大絶賛されているのは聞き及んでいたし、内藤くんが好きな人の中では喜ぶ人もいれば「似てるって評価は本意ではなくて…」という人もいればだったと思うのですが。
私の知っている役者・内藤大希は、生粋のミュージカル俳優です。生粋の、というのは、歌が上手い、芝居が上手いというより(もちろん上手いんだけど)、何よりもまず「言葉を音に乗せて届けるプロ」だと思っています。
「芝居歌」と称されることもあるように、いつも台詞(言葉)と歌がふたつでひとつ。たまたま言葉にメロディがついたらこうなる。言葉のもつ力、感情のうねりを音で表現するプロ。その強みは同年代の役者からも褒められたり嫉妬されたりもしています。
前置きが長くなってしまいましたが、もし「内藤則宗がそのまんますぎる」という評判を得ているのであれば、それは言葉を音(声)に乗せる彼の芝居が、一文字則宗の音を奏でていたからだと誇らしく思います。
これは鬼滅のときも思ったこと、すっきり言語化できて満足。
回る盆がハケた蜷川舞台みたいな板の上で現れる一文字則宗、ラスボス〜〜〜!!!!!!!!ヨッ、国宝!!!!!雅でしなやかな太刀!!!!!!
資材高騰に人手不足に過密スケジュールと舞台制作のリソースが年々厳しくなっていることは重々承知のうえで、やっぱり盆が回って櫓が組まれる舞台美術はいいなあー!すえみつさんは元々フィジカルな演出の系譜だし、久しぶりにマイムや手数の多い立ち回りを観られてこれだよこれー!と嬉しくなりました。
内藤くん殺陣うまいんですよー!というかあの人、器用なので大抵のことはできてしまうんですよー!
関係者各位ー!!ワタ○ベ○ンターメイ○ントーー!!ポ○ーキャ○オンーーー!!!何とは言わないけどいかがですかー!!!!(大声)
今作はカンサカンサンが清光をかわいそうにするのをそれはそれは楽しみにしていたし、さして尖ってない爪を立てる清光も予想どおり愛おしく眺めていたのですが、菊一文字にそこまで踏み込む心の準備はできてなくてですね……
刀ステがわりと言葉のわかりやすさ、お約束をそのままやる明快さを意識して作られていることもあってか、やっぱりゲームでふんわりさせていた部分を立体的にお出ししてくるというか……
私がゲームの考察をあまりしない性質とはいえ、そうやって目の前で丁寧に立体化されるとですね…みたいなね…これは孫六との会話の話をしています。
物語の中心には沖田くんとその愛刀二振りがあり、どう考えても清光と安定が沖田くんと会敵するとわかって刀ステ初心者なりに「やると思ったよ!!!!」と思ったのですが。
沖田くんが抜いた刀、
白い鞘、太刀にしては小ぶりで細身な刀身、愛刀を迎え撃つに敵う刀、
わたし「なんてことしてくれているます?」
物語でしか沖田総司と交われない存在、手で触れられないのに存在してしまっている沖田総司の愛刀という記憶と伝承、そこに沖田くんが自ら付け足した物語上の記憶、それを監るだけの監査官、
これ、そこに「菊一文字」に一番近い存在がそこにいないことがすごすぎませんか。
やろうと思えばいくらでもできるじゃないですか、あれを見てどんな顔をしたのかとか、なんなら走馬灯の中で彼の愛刀として戦うことだって。
それをやらない。彼は記憶にその手で触れられない。監るだけ。
清光と安定は沖田くんに触れられて、その名を直接呼ばれて、思い出を話せて、一緒に戦えて、辛いことだけど、菊一文字らしきものにはどんなに手を伸ばしても届かないこと。羨ましいとすら感じられないかもしれない近くて遠いもの。
見えないから、悲しい。見せないから、強くてやわらかい。
その筋書き自体は知っていても、触れられないものの存在に沖田の「つけたり」で嫌でも思い知らされてしまい…これを感じるためにもちゃんと慶応甲府出陣しといてよかった…
刀ステの構成や殺陣のやり方などまったく履修せずに来たので、おおマップ進軍もよくできてるなあと新鮮に感心したりしていました。
本丸2戦目「おっ!ソネさん脱いでる!いいなあ!松田清光の真剣必殺など目の前で見たらいよいよ私は正気でいられんな…過去作にあったよな…」と呑気に羨ましく思ってたのですが、
まって、
これ、全員脱ぎますか。
まって加州清光の真剣必殺ああーーーーーーーーーーー」ー」ーーーーーーーーーーーーーーーーー
なんでこんなにも加州清光の肌をしてるんだよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
俺の裸を見た奴は死ねって?それはそうだろうがよ、殺すなら殺せ、もうこれ以上私に情報を流さないでくれ。全身の頭から爪の先に筋肉の筋と肌の質感まで全部加州清光が襲いかかってもうどうしたらいいかわかんねえよ。加州清光とかいう無量空処をどうにかしろ。
安全第一の弊本丸なので、全員中傷以上でボス戦か、ヒヤヒヤするな…とふと冷静にはなった。
ほぼ叶わぬ夢ですがいつかステ御前が脱いだらいよいよおしまいです。
また松田凌に狂わされてる話をしてしまった…
清光の「来いよ」何??????????
そういえば、植ちゃんが安定なの、鳥のときもそうだったけど個人的には一番意外というか自分のイメージから遠かったところがあり。CVや花丸に引っ張られてもうちょっと線が細い印象をもってたからかな。
ただステを観て、まず何よりも松田清光の隣を張るのは植ちゃんであるべきだわ……となりました。清光と一緒にべそべそ泣いて、清光の背中をバシッと叩けるのはこの人しかいないわ。
あと、植ちゃんは濁声でべそかくのが引くほど上手いよね…無限列車で同じこと感じたのを思い出しました。
私は10年くらい前に同じような顔ぶれのKステに狂いに狂った時期があったのですが、そのときも板の上には凌くんと植ちゃんがいて、当時のキャストが一堂に会することはもうほとんどないんだけど、やっぱりあのとき(みんな20代前半で若い勢いがあって、公演もいろいろな苦難があったので)苦楽を共にしたふたりが肩を並べてる姿にこれこれ!これだよ!という個人的黄金期を感じてしまう。
ところで同じくKステを共にした安西慎太郎くんにぴったりな未顕現の刀剣男士がいましたらぜひご推薦を………
ぼろぼろで帰ってきた二振りをあったかい風呂に入れていっぱいごはん食べさせて、ふかふかの布団で寝かせてやりたいね……まあ送り出したのもこちらなんですけどね……
沖田くんに置いていかれた記憶で気の立った猫のように拗れてしまった清光の脆くて柔らかいところが、沖田くんに触れたことで柔らかくも折れないものに変わったのなら。きみは大丈夫、扱いにくいけど強くて、気高くて愛らしくて、天才剣士に愛された誉高い刀。綺麗にしてなきゃ愛されないなんてことはないけど、綺麗にしてる君も、綺麗じゃないときも、ずっと自慢の初期刀だよ清光…
置いて行くのはそっちの方で、どこにも行かないでくれ清光……
なんでこんなに加州清光に頭が割れそうになってるのかわかんねえよ………
13年後に滝沢歌舞伎を卒業するあなたへ
言葉がまとまらなくて千穐楽を過ぎてしまったけど、大きなステージへ羽ばたく日を記念して。
拝啓 2010年のあなたへ
滝沢歌舞伎の幕が開いた春、あなたはまだ高校生でしたね。
初演は男子校のお祭りみたいで、当時Mis Snow Manはお兄ちゃんたちに可愛がられる末っ子のような立ち位置。自担が出てるからというより、この男子校空間がとにかく楽しいことが滝沢歌舞伎を観る動機になっていました。
この頃はまだチケットが余りまくっていて、自分もまだ高校に入ったばかりで、初演の年が一番通った気がします。将門の台詞はだいたい覚えています。
まだ前列には先輩がたくさんいて、いつかあの曲に出られたら、あの振付ができたら、そんな憧れとともに春を数え始めました。
拝啓 2011年のあなたへ
この頃は、毎年少しずつチャンスが増えて、立ち位置が上がっていくのが楽しくてたまらなかった。
まだ取りたい日に取れた頃なので、初日が明けた2日目、3日目に観劇するのが好きでした。
劇場を包むぴんと張った緊張感と、射抜くようなまっすぐな集中力、それがわたしにとっての春の醍醐味でした。日生の春は、一番好きなあなたがいる場所でした。
拝啓 2012年のあなたへ
この年は、わたしは日生にいませんでした。1月の革命を最後に受験休みを宣言して、彼らがもう一度名前をもらった春も、滝ソロの夏も、お願い来年までまだ6人のSnow Manでいて、と願いながら机に向かっていました。
あの頃は、受験が終わったときにはいなくなってしまわないか、そんなことを心配してしまうような不安定な時期でしたね。あの頃のわたしに、アラサーになっても6人はそのまんまだよ、かわいくて頼もしい弟までできたよって教えてあげたいな。
みんな気にしない素振りでいたけど、2012年5月3日まではずっとずっと不安だった。腫れ物に触れるような空気が不快だった。あのときもらった名前の大切さは人一倍。今まで守り続けてくれてありがとう。道は分かれてしまったけど、彼らにバトンを繋げてくれた3人もありがとう。
拝啓 2013年のあなたへ
この頃はまだ公式記念日なようなそうでないような頃だったので、実はたまたま、5月3日の公演に入っていました。
1年越しに怒られることになる「Jr.のトップ目指します」が生まれたのもこの公演でしたね。そのときは何も言われなかったけど、あの言葉が出てきたとき、連れと顔を見合わせてしまったのを鮮明に覚えています。
座長じゃなくてもそうじゃないだろって思ったし、でもそうとしか言えないことも、同じくらいわかっていたから。
この頃のSnow Manは、いろんなことを経験しすぎて、そして根っからの生真面目さが邪魔をして、デビューしたいというJr.なら当たり前に口にする目標を言葉にできなくなっていました。
大事なところで前に出られないと何度も何度も、舞台上でも怒られたけど、わたしはその生真面目さと、絶対に人を下げない穏やかさが大好きだったから、悪く言うこともできなかった。
あの頃は今みたいな未来を想像することすらできなくなっていたけど、今の景色は、あの頃からあなたがコツコツ積み上げてきたものでできていると思います。
拝啓 2014年のあなたへ
この頃から、春は楽しみと悔しさが同居する季節になっていきました。
先輩が次々と卒業して、グループの立ち位置はどんどん前に出ていくのが嬉しかった。それと同じくらい、大好きなあなたが表向きに評価されないことが、ずっとずっと、ずっと悔しかった。
たかがバックダンサーのファンが贅沢な悩みだと今でも思います。評価されてなかったんじゃなく、もらいたい評価と違うところを期待されているだけだともわかっていました。
それでも、殺陣のステフォも嬉々として買ってたけど、やっぱり他のメンバーみたいに役がほしかった。番頭を任されるなんて名誉なことだけど、いつかはハケる必要あった!?!?と今でも言い続けてるくらいにはやっぱり悔しかった。何を言われてもあなたのダンスが一番に好きなファンが他にもたくさんいたのに、周りと同じように評価されないことに納得がいかなかった。
あのときの悔しさは、初めての横アリで、一番前でフルで踊るいつかを見せてくれたときに、やっと晴らすことができた気がします。あのとき選んでくれて、大切に踊ってくれてありがとうございました。
拝啓 2015年のあなたへ
ごはんが食べられないくらい辛かった年でしたね。いま当時の雑誌を読むと、胸がぎゅっとなります。
わたしの周りにいるのは、盲目に付き従うわけではないけど、あなたの低すぎる自己評価の反動のように、あなたのことが大好きで、あなたに苦しい思いをしてほしくない人ばかりでした。だからあの日、あなたを悪く言う人を1人も見ていません。わたしは自分の目で見ていないものには何も言わないと決めているので、わたしが観た日は立派にお役目を務め上げていたことをここに記録しておきます。
少年たちが決まったのはこの年の夏でしたね。ステージの一番前の景色が綺麗だというあなたの言葉、ずっと大切にしています。一生分の涙を日生で流して、その先に来世の分まで嬉し涙を枯らすことになるなんて、当時は考えられませんでした。
拝啓 2016年のあなたへ
この年は日本にいなかったので、新橋の春を迎えていません。
この頃の雑誌で、自分は消去法の存在だと話していたこと、覚えていますか?メンバーそれぞれが個性を尖らせて活躍し始めた頃、それから、人前で喋る役割を無理に負わなくなった頃だったからかなあ。
そんなこと何一つないのに、ステージで一番輝くアイドルどまんなかの人だから好きなのに、と、あなたの自己評価の不当な低さにちょっと泣いたのを覚えています。
拝啓 2017年のあなたへ
犬!!!!!!!!!!
犬も歩けば棒に当たる、なべが歩けば客席が華やぐ、というくらい犬の才能がありすぎて、みんなに褒められ愛されるのが、そんな空気の中あなたが照れ臭そうにしてるのが嬉しかった。
拝啓 2018年のあなたへ
座長と過ごす最後の春。贔屓目1000%は承知の上で、この頃のあなたはもう頼りない後輩ではなく、滝沢一座の立派な一員でした。
もう少し傍にいて、なんて湿度の高いお願いをされて、もしかしたらもしかするかもしれない、そんな淡い期待が緩やかに高まっていった頃、大きなバトンを受け継ぐことが決まりました。
拝啓 2019年のあなたへ
期待と不安で迎えた2月。当時住んでいた京都の街を埋め尽くすポスターが嬉しかった。まだそのポスターに映る人を街の人は誰も知らなかった頃。自分だけがこの特別さを知っていることが少し誇らしかった。
この頃の不安を打ち消してくれたのは、守るものができたあなたの強さでした。
この場所を守り抜くと決めた眼差しの強さに、弟たちを守る強さに、これ以上何も言うまいと、ついて行こうと決めました。
夏のあの日、大人になってあんなに声を出して泣くなんて、まだ思いもしなかった頃。まだ雪のちらつく京都で、9人の花びらが舞い始めました。
拝啓 2020年のあなたへ
なんだかんだ、映画館に門戸が開かれたことで知り合いが観に行く機会が増えてよかったのかな。
映画館上映で必ず思い出すのは、10年も前の大泉の記憶。決して大きすぎないシアターだけど、右も左もあなたのファンがいる空間が嬉しくてたまらなかった日。
2020年のあなたへ、そして2022年のあなたへ。全国の映画館が、あなたのファンでいっぱいに埋め尽くされています。
拝啓 2021年のあなたへ
2年ぶりの現場でした。デビューして変わってしまったらどうしよう、なんて杞憂でしたね。
たくさん悔しい思いをしたあなたに、これ以上悔し涙を流してほしくなかったから、中止に胸が痛みました。
拝啓 2022年のあなたへ
初めて初日の幕が上がる瞬間に立ち会うことになりました。(AB日程式以前はわざわざ初日選ぶことなんてなかったので)
いつかのイントロが流れたときの客席の息を呑む音、聞こえてましたか?
悔しい思い出の方が多い曲だから、立派に舞台の真ん中で踊るいつかは涙腺にきてダメでした。
花道でクシャミ吹っかけられて、盛大に顔を背けたのはわたしです。リアクション取れなくてすみませんでした。その顔面が至近距離にくると人間は反射で逃げます。あなたの顔が悪い。
拝啓 2023年のあなたへ
この日のことを、わたしは一生忘れません。
まさか今年も初日に立ち会うことになるなんて思わなくて、まだ歌舞伎が終わるなんて実感も湧かないままだったのに。
いまやミリオンアイドルなのに、憧れのいにしえを踊る、シンメで無邪気に笑い合うあなたの顔は、13年前の最初の春のまま。
刻んだ青春のページを1枚ずつめくるように、最後の春が幕を開けました。
舞台上にいられなかった日も、プレッシャーで声が出なくなった日もあった新橋演舞場でひとりで堂々と歌ったMaybe、マイクいっぱいに吹き込まれる声、花道を歩く姿、集大成としてこれ以上ない時間でした。致死量の渡辺翔太を浴びてどうにかなりそうでした。
組曲は、新橋よりも帝劇の記憶がどうしても蘇ります。 この日の組曲に感じたものと同じことを、11年前のブログに書いていました。

9人で咲かせた花鳥風月、もうこのまま死んじゃうんじゃないかって心配して、なのにこの瞬間が永遠に続けと思ってしまいました。
あなたはそうは思っていないかもしれないけど、あなたのファンの多くは、何よりわたしは、あなたのダンスに惚れ込んでファンになりました。
劇場の板の上で見せる、ピンと張り詰めた集中が、何かを貫きそうなくらいまっすぐな目が、しっかりとジャズの基礎を積み上げてきた丁寧なターンが、それでいて、音に感情を乗せる男らしさが、大好きで大好きで、そのまっすぐを見るためにわたしは毎年春にここにいたと言っても過言ではありません。
歌舞伎を卒業したら、あなたがこんな風に踊る場所もなくなってしまうのかなと思うと寂しくて、映画館でもこの一瞬を目に焼き付けていました。
舞台上で泣くなと教わって育ったあなたが、何より舞台上で誰よりも強がるあなたが、あんな風にぼろぼろ泣くほどの時間。
滝沢歌舞伎はわたしの青春の1ページだったけれど、あなたにとって、滝沢歌舞伎は青春のすべてだったのでしょう。
今だから言います。わたしは、あなたが苦しい思いをする滝沢歌舞伎が、大好きで憂鬱でした。
もっと認められる場所があるはずなのに、もっと輝ける役目があるのに、この劇場の外に出れば、たくさんの人の目に触れられるのに。
楽しみで仕方がないし、楽しくて仕方がない。なのに、春を迎えるたびに、何も変わらないことを実感して、それを悔しく思うあなたの言葉に触れて、キリキリと胸が痛みました。
たかがバックダンサーのファンが偉そうに、と今でも思うけど、それ以上の密度で過ごした特別な場所だったから。
早く大きくなって卒業してほしい、なんて冗談混じりに話したことがあるファンも大勢いるでしょうし、わたしもその1人です。
それでも、この春はあなたにとってどれだけ大切なものだったか、あなたを作ったすべてだったのか、言葉がなくても痛いほどにわかりました。
あの頃流した悔し涙も、なかなか迎えられなかった華々しい卒業も、全部この日のためにあったのだと思えた瞬間でした。
13年分の春の思い出は、わたしにとって、そしてきっとあなたにとっても、あまりにも故郷の匂いがしすぎるから。
今日、あなたが夢だった大きな大きなステージに羽ばたくまでに、この愛おしい足跡に区切りをつけて、青春の小箱をちゃんと置いてこなきゃいけなかったのだと思います。
拝啓、13年前のあなたへ。
舞台の後ろにいたあなたは、今日、舞台の真ん中でこの舞台を卒業します。
ここから13年、たくさん悔しい思いをするけれど、ごはんが喉を通らない日も、先が見えなくて焦る日もあるけれど、13年かけて一歩一歩進んだ階段の先には、5万人のステージが待っています。
13年間、本当によく頑張りました。
青春をくれて、本当にありがとうございました。
いつまでも舞い続ける満開の桜の花びらに、未来の願いを込めて。
天下人は麒麟の夢を見るか
「麒麟にの・る」開幕、終演しました。
といってももう次の年末が始まってしまうのですが、ずっと下書きに溜めていた感想を、今だからこそぽつぽつと吐き出していきます。
お芝居を生業とする人が板の上に立てず、「あなたのお芝居が好き」という気持ちは今は実体を持った応援にはならず、ぐぬぬと地団駄を踏んでばかりですが、どうにもクローズドな場所で直接応援することができない性なので、これはただのファンのエゴとして、「彼、彼らのお芝居を観たい、配信を観よう、次の舞台に行こう」と門戸を一人でも広げていけたら幸いです。
「本編観に行けなかったけど、後からあの人が気になり始めてる」「る変よかった、過去作観たい」そんなあなたは、る・ひまわりDVDセールをご利用くださいませ。なんと9月14日まで!!
(これが言いたかったがためにUPした)(おすすめは「る変」「僕のリヴァ・る」あと「遠ざかるネバーランド」)
(本編をこれからご覧になる方は、どうか、どうか読まないでくださいね)
遠く輝く、一等星
Snow Man横浜アリーナコンサート、おめでとうございます、ありがとうございます、おつかれさまでしたーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー、「今日は泣く日じゃないから!楽しむ!」って元気よくイケメン顔うちわ振ってた開演前の自分はまだ新横から帰ってきません。
15000人ってすごい数字だなと、折に触れて肌で感じていました。15000人の中には、毎公演欠かさず来ていた人も、クリエや湾岸のチケットが取れなかった人も、数年ぶりにすのーまんの現場に来た人も、あんまり興味なさそうな人もいるんですよね。「すのーまんのファン」にグラデーションのある現場いいなあ。横アリ前でたむろってるギャルもすのーまん見に来てるんだもんなあと思ったのがあの日最初の胸熱ポイントでしたなんだそれw
終演後にいろんな人が懐かしの媒体懐かしの形式でコンレポ(この言葉自体が懐かしい)書いてるのを見て、自分もあの頃みたいにブログ書こうと思い立ちました。
続きを読むLikeA、それは予感という種火
ホテルペルマネント、チェックインです。
続きを読む君が君であるための、る年祭
る年が納まりません。
もっと観たかったという気持ちが日に日に増しています。それはもっとチケットを取っていればという後悔ではなく365日る年祭していたい方の感情なのでやり場がどこにもなくて困っています。
そんな具合にる年終わるの嫌だイヤだ俺たちの年末はまだ終わっちゃいないと駄々をこねていましたが、よくよく考えたら夏の発表から初夏の(今年もあるかな)上映会まで年末は続いているわけで、放っておいても1年の大半は年末でした。
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