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その1秒に震えたい

安西慎太郎くん、降参です――白旗上げた最終報告


夏ごろに勝手に中途報告なる記事を書いておいて最終報告を書かないわけにはいかなかった。


安西慎太郎くん、降参です。もうにわかなんて言いません。


この1年弱、本格的にドボンしてから約半年、ただの贔屓の役者さんだった安西くんにここまで夢中になるなんてこんなはずじゃなかったオブザイヤー受賞待ったなしです。

転げ落ちるように加速した夏から数えると安西くんに起因するこんなはずじゃなかった事案がちょっとすごくあまりに多すぎたので、象徴的だったものをいくつか挙げて私の最終報告(笑)とします。



Kにドハマりした


「夏休みだし観劇予定もないし安西くんの舞台でも観るか」と軽い気持ちでチケット抑えて足を運んだアイアに沼べりが潜んでいたことに気づいた時にはもう遅かった。思いっきり足を滑らせた1週間後には1期観終わってました。


初見でこれでもかってほど美味しいコンテンツをブチ込みまくったウルトラハイスペック陰険眼鏡野郎と評した安西猿比古*1の、狂気や邪な感情とは違う本質的な幼さ、その理由はまだわからなかったけどその生き方に深く落とした影、中学時代に見せた美咲へのまなざし、そんなあまりにイノセントな部分に強く惹かれて、どうしてこんなに幼いまま育ってしまったのか知りたくて、アニメだけでは飽き足らず書籍を(一部)読みこんで、そこで初めて気づいたんだけどね、


舞台上の猿比古は、アニメだけじゃ気づけないはずのことも含めて、まるごと伏見猿比古を宿してたんじゃないか?と。


小説家集団の原作とあって、スピンオフの書籍がアニメ版の「ちょっとはっきりしない」部分を補っているKにおいて、そしてその「ちょっとはっきりしない」部分がスピンオフで胸が詰まるほど描かれている猿比古において、安西くんそういうとこも全部取り込んだの?と仮定しないと納得がいかないんですがどうでしょうか安西くん。(笑)*2

あれだけ深く影を落とした伏見くんにまともに向き合ってまるごと取り込んでいたとしたら、もし影ごと演じきっていたとしたら、その工程は並の人間には想像もつきません。そりゃあハマるよね。原作ごと好きになっちゃうよね。


もし舞台化にモヤっとしているKクラがいたら、ぜひ安西猿比古を観てほしい。どこまでも人間くさい幼い猿比古がそこにいます。ついでに日向中の制服もお目にかかれる舞台K第2章のDVD/BDは12月23日発売です。


そんなこんなであれほど「空気が薄い」とビビッて近寄れなかった某メイトにも進出してしまいました。オンリーショップにあったメッセージボードに書いた肩入れしすぎな一言でこのエントリーを締めることとします。




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会津に行ってしまった


makimes.hatenablog.com


安西くんが役作りに会津へ足を運んでいたので、私も客作り*3に行っちゃいました、会津

言い訳をすれば前々からいつか行こうと思っていたので完全に偶発的な思い付きってわけではないです。でもちゃっかり同じTシャツは買いました。


物語の舞台へ足を運んだのち、幕が上がってそこにあったものは、必ずしも会津の地で見聞きしたことと同じではなかったと思います。だけど、行かなきゃわからなかった、知っておかなきゃいけなったことがたくさんありました。

それに、安西くんが会津を肌で感じて演じるなら、私も同じもの、同じにはなれないけどなるべく近いものを胸に留めて観たかったし、それは絶対に物語への思い入れに繋がっていたはずです。

そして飯盛山でも天王洲でも同じくらい強く感じたのは、彼らはただかわいそうだと涙を流すために眠っているんじゃない、ということ。それだけは間違いありません。


件のTシャツですが、どうやら頻繁にファンが買いにくるのでお店のおばちゃんにも知れ渡っているそうです(笑)私は幸運にも?気づかれずに済んだのでそそくさと買って帰りましたが、声をかけられたら皆さん是非もののふが素晴らしかった話をよろしくお願いします。


安西慎太郎、底なしだった


これが何よりの見当違いでした。贔屓とか言いながら甘く見てました。もう降参です。白旗です。

本格的にドハマりして以来ありがたいことに安西くんファンのお友達もできて、みなさん私に抜けがあると見るや否やまあものすごい勢いでいろんなものを布教して勧めてくださって*4、そのおかげもあってテニミュ以降の作品は(映像化されてないドンドラを除き)ひととおり遡れました。

で。

毎回決まって思うのが、この時もじゅうぶん上手いけど、今の方がずっと上手いな、と。

2nd四天がそれはそれは楽しかったことは私の耳にも入っていたし、いちばんファンが増えたのはきっとテニミュ期間なんだけど、それでも不思議と「あの頃に戻ってファンやりたい」とか「出遅れた」とか思わないのは、今の方がずっとずっと楽しいからです。

それは私が意識して見始めてからも同じでした。Kステが楽しすぎてつい増やしたとき、2回目の観劇前に「ちょっと期待値上げすぎたかな」って少し不安な気持ちでアイアに足を運んだことを今でも覚えています。初見の猿比古は本当に魅力的だった、でも中途半端に原作追って、余計な期待値をぶつけてしまわないか、と。

まあそれが杞憂だったことは過去記事とそれからの自分をご覧いただければ自明のことです。私の期待値などちっぽけなものでしかなかった、見くびってた。ごめんなさい。


という反省からわずかひと月後、もののふ白き虎の初日も、ちょっと怖かった。
ただの贔屓の役者さんを超えて好きになった人の迎える初日に寄せる自分の期待値が怖かった。もし、もしそれが過剰だったらどうなるんだろうと。

まあそれも杞憂だったことは以下のとおりですけどね。


makimes.hatenablog.com


どれだけいいお芝居を観ても、何度も何度も私はこの人を見くびってたと反省するくらい、毎回毎回、同じ公演期間でもこないだの方がよかったなんて一度も思ったことがないくらい、いつだって自己ベストを見せてくれる。そのポテンシャルと努力の底の知れなさに、最近ようやく自分の理解が追い付いてきました。

他人から見てもお芝居が大好きで大好きで、そんなお芝居が大好きな安西くんのお芝居が好き。とっても素敵なループだと我ながら思います。


いくらなんでも褒めすぎかもしれない、でも間違ってるとも言いたくない、もしも疑わしいなら、ぜひ一度劇場に来てください。(笑)


たぶん安西くんがお芝居を愛する限り私は安西くんのお芝居を愛し続けるだろうし、その限りにおいて安西くんはいつだって最高のお芝居を見せてくれるんだろうな、と、漠然と、だけどはっきりと期待を寄せています。



安西慎太郎くん、もう降参です。彼の駆け上がる階段とその先の綺麗な景色を、これからも見届けていきます。



以上、ド新規ファンの最終報告、ただし随時アップデート可、とします。

*1:すみませんでした

*2:ただ本人が伏見くんの過去が書かれた小説を読了済なことはインタビューで語られてた

*3:造語でしかない

*4:全員が教祖であり先輩です